お金を使いきる、リタイア生活のすすめ

お金の使い方

「How to Retireーお金を使い切る、リタイア生活のすすめ」(クリスティン・ベンツ著・KADOKAWA)とう本を読みました。

アメリカ人の筆者が18人のリタイア計画専門家に聞いた内容をまとめた本なのですが、「資産形成」は既知のことが多かったものの、「お金/時間の使い方」でいくつか新しい視点を得ました。

「リタイア生活を充実させるためには、やりたいことリストをつくるより、こんな日常を送りたいという具体的なイメージを持つほうが役に立つ。具体的に何曜日に何をするか考えるほうが良い」

「何より具体的にリタイア生活の支出を把握することだ。あらゆるカテゴリーについてなるべく具体的に計算して、根拠ある堅実で保守的なリタイア生活の支出予測をすることが肝心だ」

「結婚は、男性にとっては長寿の要因になる。夫婦仲がよくても悪くてもそれは変わらない。しかし、女性の場合、この人と一緒にいられて幸せだと感じる人のみ長寿の傾向がある。」

「社会保障年金にはインフレ調整の機能があるため、可能ならば70歳まで繰り下げることが公的年金の最大活用につながりやすい(アメリカでも繰り下げってあるんですね・・・)」

「リタイア後の平均的な支出はインフレで毎年増えるものの、インフレ率が年平均3%だからといって、支出も3%増えるわけでなく、おおむね1〜2%の増加に留まるという調査結果が出ている」

「アメリカ人も貯めたお金を使うのが苦手だ。30年や40年、倹約して貯めたお金を取り崩して生活するのは心理的抵抗が大きく、気持ちの切り替えが上手くいかないケースが多い」

「ふだん自分がどのくらいお金を使っていて、どのくらい必要なのかを把握することが重要な出発点で、そこが曖昧なままではどんなリタイア計画も立てられない」

「お金の使い方は、誰も教えてくれないし、下手な人は下手なままだ。大事なのは自分自身に「何に優先的にお金を使いたいか」を問い続け、その実現の為に何を節約するかを見極めることだ」

「40年、50年、60年と生きてきて、お金を上手に使って自分を満足させ、幸せになり、人との絆を深めることができていないとしたら、いつできるようになるのか?」

「人生でいちばん自分にお金を使えるのは40歳から60歳のあいだ」

「長生きの秘訣は、バランスの良い食事をし、身体を鍛え、有害な物質にも有害な人にも近づかないこと」

「最終的に怖いのは失敗ではない。挑戦して失敗しても悔いはない。後悔するのは実行する勇気がなかったこと」

といったあたりが印象的なくだりでした。様々な異なる視点で「リタイア生活」についてまとめられていて、もう一度読み返したいと思える本でした。


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