以前(記事はこちら)、ユニクロジーンズの値上げを確認しましたが、今回の銀座での店頭チェックでも、オックスフォードシャツが「2990円」から「3990円」に値上げしてました。
ジーンズと同様にプライスタグをシールで上貼りする「静かな値上げ」です。実に「+33%」の値上げで、オックスフォードシャツは私の定番アイテムの為、発見した時は衝撃を受けました。
私は1着「1990円」のセールの時に買います。おそらく今後のセールでも「2990円」が底値でしょう。そうなると「1.5倍」の値上げということになります。かなりインパクトありますね・・・
ここ20年以上「衣」は「デフレ基調」でした(記事はこちら)。その大きな背景にユニクロの「価格破壊」(「品質」はむしろ向上)があったのは間違いないでしょう。それが遂に転換でしょうか。
直近のユニクロの国内事業は増収増益ですが、粗利益率は52%と前年同期より3pt低下してます。背景として「調達に使用している為替予約レートが円安となった影響」としてます。
また同時期の海外事業の粗利益率は57%なので、内外粗利率の差は5pt程度あります。また今回の値上げを観察すると、天然素材系アイテムは原材料費増で粗利率が悪化しているのかもしません。
「円安」「内外価格差」「原材料費増」などへの対応が、今回の値上げの背景にありそうです。国内価格を格安に据え置くサイゼリヤとは違う価格戦略にユニクロは舵を切ったのかもしれません。
果たして国内消費者はこの価格戦略についていくのでしょうか。私がオックスフォードシャツの新価格を確認して最初に思い浮かんだのは「買い替えサイクルを長くしようかな」ということ。
ユニクロのオックスフォードシャツはセールも多く割安なので、今まで多少傷んだ程度の年1回くらいのサイクルで買い替えてましたが、少しマメにメンテすれば1.5年サイクルでいけそうです。
また切替先として、同じ日に無印も確認したのですが、そこでは同程度のオックスフォードシャツが2990円で維持されてました。ただ、無印は何度か試しましたが「品質」が・・・
次は「エアリズム」「ヒートテック」といった化学繊維系も値上げに踏み切るのかどうかでしょうか。全面的な値上げになるのか、為替や原材料費の動きとともに注目したいと思います。
しかし本音を言えば、足元でも国内ユニクロ事業は営業利益率20%を超える高収益なわけで、値上げせず、末永く消費者に愛される「品質と価格のバランス」を維持してほしいところですね・・・

にほんブログ村