プレジデント2025年8月1日号に養老孟司氏が、
「講演なんかでお客さんを観察していると、仕事をリタイアしたあとに趣味はないし友達もいなくて、何をしたらいいかわからないような中高年の男性は最初から最後までとにかく機嫌が悪い。
「なんで年配の男性ばっかり機嫌が悪いんだろう」と思想家の内田樹さんに話したら「日本は我慢すればいいことがあるっていう文化だから、中高年の男性はみんな我慢して生きてきたんだよ。そろそろいいことがあるはずなのに全然ないから、機嫌が悪いんじゃないの」と言われました。」
とコメントしてました。なかなかシュールな指摘です。
私も45歳の時にFIREできそうな金融資産になったのですが、50歳までは「社会や家族のために働く期間」と考えて、その後FIREするまでの5年間、ある意味「我慢」して過ごしました。
その5年は、コロナ禍が発生したり、在宅勤務を経験したり、自分を見つめ直す時間がかなりできて、FIREまでの良い準備期間にはなりましたが「いいことがあった」とは言えません。
FIREした今となっては「自由」の素晴らしさと「時間」の貴重さを心底感じており、FIREできたのにせず、二度と戻らない「5年間」をどう考えるのかは、正直微妙なところでもあります。
「我慢すればいいことがある」というのは、かなりリスキーな考え方かもしれませんね・・・

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