成功者の危険な落とし穴

お金の使い方

週刊文春2025年7月10日号にサイバーエージェントの藤田晋社長が、

「昔から自分の周囲には金持ちや有名人が多くて、成功者はたくさん見てきた。中にはずっと謙虚な人もいるけど、多くの人はいつの間にか偉そうになったり、威張ったりするようになっていく。
 なぜなら、周囲の人がすごくチヤホヤしてくるからだ。お世辞も言われすぎると、本心かどうか見分けがつかなくなる。レストランに行ったら特別扱い、パーティに行けば主賓扱い。それに慣れると、そうでない時は苛立ちを感じるようになる。
 そして、気がつけば周囲はイエスマンだらけになる。そうなると不都合なことは誰も言ってくれない。嫌われるリスクは負いたくないからだ。
 だから、自分の言動に問題があっても、それに気付くのは困難になっていく。
 このような状況は本人が望まなくても自然とでき上がっていく。そこに長期にわたって居続ければ、正気を保つのは至難の業だ。
 欲望に身を任せることを是とするならば、偉そうにしたり、威張ったりすると快楽は得られるだろう。しかし、本当は誰も裸の王様になりたくない。そのためには、結構な努力で正気を保ち続けるしかない。
 その大変さを例えるなら、ひどく疲れて眠いというのに目の前にフカフカのベットと最高の睡眠環境を用意されるようなものだ。それに抗い、絶対に寝ないぞと目を開き続ける。そんな感じで幾度も襲ってくる誘惑に打ち克つしかない。」

と書いてました。世の中には、国家から個人レベルまで独裁者や成功者がたくさんいますが、「権力は腐敗する」メカニズムが現代的に描写されていて興味深いですね。

それにしても「ひどく疲れて眠いというのに目の前にフカフカのベットと最高の睡眠環境を用意されるようなもの」という「危険な落とし穴」を避け続けるのは、とても難しそうです。

成功者にずっと謙虚な人がとても少ない理由がよく分かりますね・・・

私がお会いしてきたFIREした方々は「社会的成功」よりも「主観的幸福」を選ばれている方が多いせいか、偉そうだったり威張っていたりする人は、とても少ないように思います。

ただ、たまに過去の自慢話や、投資関連を中心にマウントを繰り返しがちな人もいて、そういう人はサラリーマン時代の成功体験の後遺症みたいなものなのでしょうかね・・・

にほんブログ村 その他生活ブログ FIREへ
にほんブログ村