「新しい階級社会」(橋本健二著・講談社現代新書)という本を読みました。
「格差の縮小と貧困の解消が必要だという社会的合意のもとで、最大多数である「リベラル」の人々を支持基盤とする野党と、「伝統保守」の人々を支持基盤とする自民党を二大勢力とする政党システムが実現すれば、日本社会は大きく変わるだろう」
という理想論で締めくくられているのですが、正直ピンときませんでした・・・
ただ「アンダークラス」という経済的・健康的に大きな問題を抱える層が日本に900万人近く存在するという指摘は現実として受け止める必要がありそうです。
私も就職氷河期世代なので、一歩踏み外せば貧困や病気から抜け出せない悪循環に陥ることがリアルな感触として理解できます。資産形成期にその状態になるとFIREなんて夢のまた夢でしょう。
今の「自由」は多くの幸運のもとに実現しているということを忘れないようにしたいですね・・・


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