「飲み屋のおっさん客に聞いた人生の真実」(鉄人文庫)シリーズは結構好きで二冊目が文庫化されたのを機に読み返してます。その中のひとつ61歳のおっさんの、
「50歳を過ぎた頃から、だんだん物事にときめかくなくなりましてね。映画だとか旅行だとかに、そこまで気分が盛り上がらないの。感動する心が薄れているみたい。周りの友人もみんな同じ。
だから同じこと二回やりたいって思えないんですよ。楽しかったらまた来よう、またやろう、って気持ちがホントになくなってる。一回で、もういいやってなっちゃう。
気づいたの。この歳になると、「またやりたい」ってことがあるだけで幸せなんだってことに。なにかしら心が動いているってことだからね。
「また食べたい」でも「また集まりたい」でもなんでもいいから、二度三度やりたくなることにどれだけ出会えるかが人生の肝なんだって思いますね。
若い人は、またサッカーを見たい、また恋人に会いたい、またラーメン食べたいって普通に思っているでしょうけど、そう思える心がうらやましいです。」
というのがありました。なんて物哀しい話なんでしょう・・・
私自身はFIREしてから「またやりたい」「やってみたい」ことが多すぎて時間が足りない感覚なんですが、50歳を過ぎてもそんな時間を過ごせているのは、幸せなことなんでしょうかね・・・


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