日経新聞朝刊2025年4月11日の経済教室で山本龍彦・慶應義塾大学教授が、
「インターネットの普及がもたらした情報過剰な世界では、供給される膨大な情報に対し、人間が向けられるアテンションや消費できる時間が圧倒的に希少になるため、それらが交換財として取引される。
これがアテンションエコノミーと呼ばれる経済モデルである。SNSが無料なのは、金銭同様に貴重で有限な我々のアテンションや時間を『支払っている』からである。
我々は、有限なアテンションや時間、誹謗中傷の被害者や民主主義の犠牲の上にSNSを『無料』で使えているが、実際には高い費用を払っているという現実を理解すべきであろう。
アテンションエコノミーは人間の本性と結びつき、一部には快楽に満ちた酩酊状態を創出しうるため、その制御は容易ではない。『対話』を根本とする民主主義にとって、最強の敵が出現したとも言える。」
という記述をしていました。
FI(Financial Indepence)を実現すると基本的には「お金」から自由になるため、「時間」の価値が相対的に大きく増します。FIRE後は「時間の有限性」を痛感することが増えるわけです。
今回の記事は「アテンションエコノミー」に自分の貴重な時間が奪われていないか、自己問答する良い機会でした。
私はFIRE後に、SNSとして時間を最も使っているのは「X(旧Twitter)」になります。サラリーマン時代にはYouTubeを見る機会も多かったのですが、FIRE後は殆ど見なくなりました。
他のSNSはほぼ使ってない状況です。
「X」の使い方としては、自分からのポストはこのブログの更新連絡くらいなのですが、それ以外にメディアのニュースアカウントを多くフォローして、様々なニュースを速報的にキャッチしています。
確かにこのニュースチェックにはそれなりに自分のアテンションと時間を消費しています。はたしてそれは自分が本当に望んだ時間の使い方なのだろうか。このあたり少し整理しようかな・・・

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