「どうせあの世にゃ持っていけないんだから」(和田秀樹著・SBクリエイティブ)という本を読みました。
精神科医・和田秀樹氏が他メディアでも主張していることの繰り返しが多かったですが、
「世の中で一番お金がかかる趣味は『貯金』です。この趣味を持ったら、そのことにしかお金を使わない。あり金のほとんどをそれに注ぎ込むわけですから、ささやかなことでもお金を使うことがもったいないと思うようになります。
だから貯金が趣味の人は、どれほどお金があったとしても幸せにはなれません。なぜなら、常にお金が減るのを恐れ、『もっともっと』とお金を欲しがって、貯金通帳の数字が増えることだけが楽しみで生きているわけですから。」
「健康を大事にしたいなら、免疫力アップにお金をかけることが大事です。人生を楽しんで、我慢しないで生きる方が断然いいと思います。免疫力アップの為に、例えば、笑いにお金をかけるとか、美味しいものを食べるのにお金をかけるとか、栄養をなるべくとることにお金をかけるというのが、健康であるための一番賢いお金の使い方だと思います。」
「『嫌なことはなるべくしない』『いまを楽しむ』とうことも大事です。行き当たりばったりでいい。そのときそのときいいと思ったことに飛びついて心から楽しむ。年を重ねれば重ねるほど、いまを楽しく生きることを大事にしたほうが、我慢などをするよりも、その先の幸せにつながります。」
といったあたりが今回の本では印象的で、結局は「幸せにお金を使い切れ」ということでした。
そんな和田氏でも「とは言っても野放図にお金を使うのではなく、まずは今の生活費全般を見直して無駄な支出を減らすことから考えましょう」と堅実な考え方も提示してます。
私もまずは自分の支出を一度は徹底的に分析しないと、「お金の使い方」が的外れになってしまうリスクが大きいと思いますね。そこは大事なポイントだと思います。
あと、私にとって新しい考えだったのは「70歳を過ぎると、男性でも女性でも贅沢が絵になるし、いろいろな贅沢品が似合ってくる。」という箇所でした。
確かに「歳を重ねたら、いいものを身につけたほうが良い」というのは聞いたことがありますが、贅沢品が似合うっていうのは私には未知の領域で、少し遠い将来、歳を取った時の楽しみになりますかね。


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