日経新聞夕刊2025年1月25日に野尻哲史氏がコラムで、
「行動経済学の『参照点』の考え方をリタイア後の資産活用に当てはめてみる。
資産は取り崩せば減るため、誰でも回避したいものだ。しかし『できるだけ使わないようにする』という節約姿勢が行き過ぎれば、充実したリタイア後の生活を犠牲にし、『亡くなる時に最も資産がある』と揶揄されることになる。長年続けてきた資産形成の目的とは正反対だ。
そこで参照点を、退職時点の資産額からあらかじめ減ることを織り込んだ資産残高計画値に変えてみる。70歳で想定した残高より多いか少ないか、80歳で想定した残高より多いか少ないかと考えるわけだ。
スタート時点より減ることは当然だが、残高計画値通りなら安心できると考える。
資産活用は、こうした損失回避バイアスをどれだけ抑制できるかにかかっている。」
と書いてました。みなさん「資産取り崩しの恐怖」と戦っているのですね・・・
私の場合、75歳までの支出は右肩上がりを前提に「将来シミュレーション」(記事はこちら)を毎年修正しながら運営していく予定です。75歳以降はその時の金融資産残高次第ですが、繰り下げ前提の公的年金の範囲内での生活でも良いかな、と思ってます。
だいぶ考えに考えての結論なので、今は殆ど「資産取り崩しの恐怖」はないですね・・・

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