英哲学者バートランド・ラッセルの「幸福論」を読んでいたら、
「世の中には、男女を問わず、その人自身の話によれば、いつも恩知らずや不親切や裏切りの犠牲になっているというタイプの人がいる。
そうした狂気まではいかない穏やかなタイプの『被害妄想』も、不幸の原因になることが多い。
それらの予防薬は、以下4つである。
第1に、あなたの動機は、必ずしもあなた自身が思っているほど利他的ではないことを忘れてはいけない。
第2に、あなた自身の美点を過大評価してはいけない。
第3に、あなたが自分自身に寄せているほどの大きな興味をほかの人も寄せてくれるものと期待してはならない。
第4に、たいていの人は、あなたを迫害してやろうと特に思うほどあなたのことを考えている、などと想像してはいけない。
これについての最後のアドバイスは、真実がどんなに不愉快であっても、きっぱりとそれに直面し、それに慣れ、それに従ってあなたの生活を築きあげるようにしたほうが良い、ということである。」
という内容の章に出会いました。ラッセルの文章っていつもドキッとするんですよね・・・
ラッセルはこうした「被害妄想」の背景の一つに「権力欲」や「虚栄心」がある、という指摘もしています。
FIREすると、基本的には「社会的成功」より「主観的幸福」(記事はこちら)モードに切り替わるので、「被害妄想」からは少し遠ざかれるのかもしれません。


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