「人生は心の持ち方で変えられる?<自己啓発文化>の真相を解く」(真鍋厚著・光文社新書)の後半も読み終えました。印象的だったのは「幸福度競争社会」の章ですかね・・・
「『幸せであることが』が人生で最も重要だと考える『幸福度至上主義』は、『幸せになった者勝ち』というゲームであり、究極的には貧富の差は関係なく、『どのような状況でも幸福感を保てる』スキルが備わっていることが勝敗を分かつのである。これは個人レベルにとどまらず、世界幸福度ランキング、地域幸福度、従業員幸福度、ウェルビーイング経営・・・ここ10年ほどで、非常に多くの分野で『幸福』が最重要視されるようになっていきている。『幸福度競争社会』の到来である。」
とういうのが主な内容でした。「考え方次第で人は幸せになれる」と指摘したひろゆきがブームになっていることもこうした時代背景があるのではないか、というのが著者の主張でした。
私が影響を受けた林總氏の「正しい家計管理」という本(記事はこちら)でも、「家計管理の唯一の目的は、自分と家族が現在も未来も幸せに暮らすこと」とありましたが、今は自分と家族という軸だけでなく、社会全体として「幸福度競争社会」になってきているのかもしれませんね・・・
著者は、具体的には「生涯を通して幸福を生む最大の源は、煎じ詰めれば、無形の資産、つまり家族や友人との関係、それに好奇心や情熱である」「私たちは健全なお金の使い方と貯め方を実践すべきなのと同じように、健全な生活習慣を実践する必要がある。無形の資産への投資の一環として、適切な食生活を維持し、運動を習慣づけるべきだ。」と「LIFE SHIFT」を引用して、指摘してました。
更に、著者によると日本社会でも「幸福度至上主義」が今後大きな力を持つことが予測されるそうです。私としては、既に実践している「自分と家族が現在も未来も幸せに暮らすこと」を今後も最重視しようとは思ってますし、幸福は他人と競うものでは無いとも思います。ただ、社会全体の「幸福」に関する動向は色々と変化しそうなので、それには目を配ろうとは思いました。
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