年相応の幸せってあるんだろうな

お金の使い方

「できるだけ働かずにのんびり生きる」というスタイルで20代でニート、30代はシェアハウス運営等をしていたphaさんの新しい著書「パーティーが終わって、中年が始まる」(幻冬舎)を読みました。

20代で退職したphaさんも現在は45歳になってます。本のタイトルにあるように中年になって、今までの生活の楽しさが失われ「つかまってしまったな」という心境になっているそうです。

「すべてのものが移り変わってほしいと思っていた二十代や三十代の頃、怖いものは何もなかった。
 何も大切なものはなくて、とにかく変化だけが欲しかった。この現状をぐちゃぐちゃにかき回してくれる何かをいつも求めていた。喪失感さえ娯楽のひとつとしか思っていなかった。
 今の生活に執着ができて初めて、世の中の多くの人々は、こんな恐怖を抱えながら生きていたのか、と思った。みんな将来に不安があるから、その不安を乗り越えるために、家族を作ったり貯金をしたり保険に入ったり、一見つまらないことをしていたのか。そうか、こんな感じだったのか。」

と本の中でかなり赤裸々に告白してます。またニートやシェアハウスのブームも終焉したこともあり、

「ここ数年、貯金は減り続けている。大した仕事をしていないからだ。
 普通はこういうときにもっと焦るものだと思う。だけど、なぜだか焦る気にならない。危機感を持てない。多分そういう回路が壊れているんだと思う。」

ともあり、経済的にもあまり良い状態ではないようです。実際、今は高円寺の書店で店員として働いているのだそう。

FIREとも違う早期リタイアの先駆けみたいな人ですが、色々あるんですね・・・特異な経緯を経て中年となったその心境が率直に表現されていて、本としては面白かったです。

やっぱり年相応の幸せってあるんでしょうね・・・25歳までは「学びの期間」、25歳から50歳までは「社会や家族のために働く期間」、そして50歳から75歳までは「自分の為に自由に生きる期間」(記事はこちら)という古代インドの考え方は、現代の日本人にとっても妥当性があるのかもしれませんね・・・


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