私自身は「林住期」(50歳で75歳までの「自分の為に自由に生きる期間」、記事はこちら)が始まったばかりなので、その次の「遊行期」(75歳からの「理想の死へと向かう旅立ちの期間」)について考えることは少ないのですが、「最高の死に方」(近藤誠著・宝島新書)という本を図書館で借りて読む機会がありました。
本の中での医師である近藤誠氏の主張は、医療側が行うビジネス論理に基づく「過剰治療」の怖さについて繰り返し言及し、「がん」などは可能な限り治療せず放置することを推奨、治療しない「がん」による死は安楽死に近くなり「理想的」、という部分は面白いなと思いました。
もちろんこの極端な主張に、医療側では当然「標準治療」の正当性を主張する反論も多いようです。
結局、自分にとっての「理想の死」は自分で考えるしかないのですが、そう都合よく理想的な状況が訪れるわけでもなく、医療や家族の意向の方が優先されてしまうことも多いのでしょう。
もちろんFIREしたばかりの今は「自分の為に自由に生きる期間」を目いっぱい楽しむことが優先ですが、少しずつ「医療や介護」との距離や「理想の死」についての考えも整理していこうかな・・・
一点、本の中で「急激な温度差や激しい運動など極端なことを避けて、よく動きよくしゃべり、バランスよく食べること」が健康維持には大事、という主張はそりゃそうだなとは思いました。
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