「ルポ超高級老人ホーム」(甚野博則著・ダイヤモンド社)というノンフィクション本を読みました。
入居一時金が「億」を超え、月額使用料も50万円を超えるような超高級老人ホームの実態をルポタージュしてましたが、どこも施設面は純粋に金がかかっている分高級ではあるようですが、運営会社やスタッフの質のばらつき、入居者の人間関係のややこしさなどは、当然ですが各老人ホームそれぞれなんだな、ということは理解できました。
で、高級老人ホームに住みたいか、ですが個人的にはノーですね。
例えば食事ですが、やはり同じ施設で同じ利用者が食べるというパターンだとどうしてもマンネリ化すると思うんですよね。やはり、東京都心といった競争の激しい地域でサバイブしているお店の方が、美味しさもサービスも価格も市場原理が働いて良質の可能性が高いと私は思ってます。また、自炊できる時はなるべく自炊するのも体にも心にも良いかな、とも思います。
また、最初に高額の入居一時金を払い、月額料金も高額だと、運営側にローコストオペレーションの意識は働きにくいので、結果的に割高なサービスになるのでは、とも感じてます。
やはり、「衣・食・住・娯楽」においては、競争原理や市場原理がある程度働いている選択肢の中から、自分にとってベストかベターなものを選び続けた方が、私は幸福な老後になる可能性が高いと判断してます。
もちろん、介護レベルが上がると別の判断をしなくてはいけないのでしょうが、その時は、特養老人ホームなど、行政の規制や監督がなるべく働く「公的サービス」の中から選択していくのが、良いかなというのが現時点の私の考えです。
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