【本】「がんになってわかったお金と人生の本質」山崎元著

お金の使い方

著者は2024年年初にがんで逝去された経済評論家で、本は晩年の様々な原稿等をまとめたものとのこと。

「お金は『増やし方」よりも『使い方』こそ大切だ。お金はあくまで『手段』であり、幸福の為に使うものだ」と、山崎元さんも「Die with ZERO」にインスパイアされて、この本で「お金の使い方」の重要性に言及されてました。

そんな中、「お金の使い方」に対する言及で、気になったのは「イベントより日常重視」という章。

「Die with ZEROの著者は『思い出』の効果を強調して大きなイベント(大規模な誕生日パーティ等)を作ろうとするが、私(山崎元さん)は人生にあってこうした「祭り」的な特別な日を作ることをあまり好まない。敢えて言えば「日常」が大事なのだ。対比の効果で毎日の普通の日々がくすんで見えるような「祭り」的なイベントを人生に積極的に設けようとは思わない。「日常」において、自分の経済力なりに気分良くお金を使うことが大事だし、それは実践しているつもりだ」

とありました。山崎さんは「日常において、おおらかに気分良くお金を使うこと」を大事にしていると別の書籍でも度々言及されてます。

更に、逝去される数日前に書かれた原稿(日記?)にも印象的な記述がありました。

「最後の最後に人生のコツをもう一つ付け加えるなら、それは「愛嬌」ではないか。愛嬌のある人は、色々な面で得をする。仕事でも生活でもそうだ。愛嬌のある人になるために大切なのは、なんと言っても威張らないことだ。自分のことを笑う心の余裕。これが愛嬌の必要条件だ」

「威張らず、自分のことを笑う心の余裕」・・・大事にしたいことですね。


にほんブログ村 その他生活ブログ FIREへ
にほんブログ村