「フランス人は10着しか服を持たない」（ジェニファー・L・スコット著）は日本では2014年に発刊されたベストセラーです。主に女性に支持されたようです。
私は「衣」のワードローブに悩んで、試行錯誤していた2023年に、タイトルに釣られて、本を読んだのですが、びっくりするくらい収穫がありました。男性でも楽しめる本だと思いますね。
アメリカ出身の著者が、パリにホームステイして、様々なカルチャーショックを受けるというのが全体のストーリーなのですが、それぞれのエピソードの力強さが印象的です。
「衣」「食」「住」それぞれで、フランス人家族の「洗練」されたライフスタイルを、具体的なエピソード満載で書かれ、どれも楽しめるし、参考になります。本を通じて、その通底にあるのは、情熱をもって「人生を楽しむ」という、本に出てくるフランス人の「姿勢」かな、と思いました。
特にフランス人やイタリア人に多い価値観だと思うのですが、「人生を楽しむ」という考え方はとても素敵ですよね。「幸せな生活とは？」でも書きましたが、私個人では、「幸せな生活」の実現の鍵を握ってると思ってます。
「お金の使い方」としては、「家具や食器」などは、「予算の範囲内でもっとも質の高いものを購入し、それを普段遣いするべき」等の具体的な記述もありますが、情熱をもって「人生を楽しむ」為に、何にいくら使うか考え抜くべき、というのが本を通じた主張と、私は受け取りました。
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